昨夕22日午後6時すぎ、東京都杉並区の青梅街道でバイクと共に男性が倒れていると通報があった。杉並署の警官が駆けつけ、免許証から俳優の萩原流行さん(62歳)であることが判明。萩原さんは病院に搬送されるも 一時間半後には死亡が確認されたという。
10時過ぎ頃になってそのニュースが各メディアで流れると一気に拡散した。それほど萩原流行がバイク事故で死亡というニュースは衝撃的だったのだ。すでにWikipediaにさえ死亡事故が追記されているのには驚く。
 私自身もニュースを聞いて少なからずショックを感じた。だが、萩原流行といえば? とその出演作を思い出そうとしたのだが、思い出せない。ネット検索してはじめて映画「蒲田行進曲」や大河ドラマ「独眼竜政宗」に出てたことを知ったけれども、それすら記憶にないのだ。
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 なのに、なぜここまでショックを覚えたのだろう? 
 萩原流行は、かつて映画「ブラックレイン」のオーディションを受けたが採用されなかったそうだ。その役は故松田優作が射止めた。という話をバラエティ番組で語った。神無月の物真似ネタにされていたが、逆に流行が神無月の真似をしたこともあった。
 という具合に、ウエスタンスタイルに身を包んだその強烈なキャラクターがむしろバラエティー番組で異彩を放っていたように思う。格好よさが引き立っていた。それも弄られて蔑められることなく、バラエティ番組の中で格好いい人だった。もちろんテレビドラマにもたくさん出演していたが、それよりもトーク番組に出ていた姿の方が印象的だった。
 調べてみると、彼は3月にもバイクで転倒して怪我を負っているし、昨年には乗用車で人を引っ掛けて書類送検にまで至っている。つまりここしばらく事故を繰り返しているわけだ。普通なら事務所が運転を控えるように制御するところなのだろうし、実際そういうこともされたに違いないのだが、本人が従わなかったのだろうか。
 事故が繰り返されたのは運が悪かったのだという向きもあろうが、本当にそうなのだろうか。


 ここからは想像に過ぎないが、本人が無自覚のままどこかが悪かったのではないかと疑う。たとえば目が悪くなったとか、脳梗塞などが原因で平衡感覚がおかしくなっていたとか、もしかしたらそれらは老化というものだったかもしれない。もはや確認する術はないだろうが。
 なんにしても、高速道路ならいざ知らず、青梅街道などというスピードの出ない下道で、しかも転倒しにくいハーレーダヴィッドソンで、倒れて死亡するなどという事故は、滅多には起こりえない事故であると思えるのだ。
 ともかく個性派俳優がまた一人いなくなったのは残念だ。はぎさんのご冥福をお祈りします。
         ふみみ

  


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