大阪では2月末から開催されているティムバートンの世界展。
四月に入っていよいよ残すところ2週間を切った。
 ティムバートンといえば、最新作ビッグアイズは実際にあった事件をリアルに描いて、ビッグフィッシュやエドウッドと同じ側面も健在であることを見せてくれた。一方、有名なところではバットマン、バットマンリターンズ、アリスインワンダーランド、チャーリーとチョコレート工場などファンタジックな作品ばかり。
 でも、彼らしい作品は、ビートルジュースにはじまり、シザーハンズ、コープスブライド、ナイトメアビフォークリスマス、フランケンウイニーなぢ、いささかダークな世界観が真骨頂。
 こうやって作品名を並べてみると、私はそのすべてを見ていて、かも好きなものばかりだと気がついた。
 そうか、私は意外にもティムバートンのファンだったのだ。
 もちろんこのイベントも一月前に見に行った。
  そこで初めて知ったことがいくつもあって、これではファンとは言えないなあとも思ったわけ。
 たとえば、ティムバートンはディズニーのスタッフの一人だったこと。
 その頃のスケッチがいくつも展示されているのだけれども、多くはペーパーナプキンに描かれていたりする。ティムは、いつどんなところでもペンを手に、自動書記のようにキャラクターを描いていたという。
 ところがそのキャラクターはティム独特のあの世界観。とてもディズニーには採用されなかったそう。
 最もティムらしい表現のひとつにフランケンのような顔や身体の縫い目。顔や身体に縫い目があるというのはどう考えても現実界では悲惨な姿なのだが、ティムにとってはそうでもないという。確かに縫い目のキャラたちはいずれも明るくて可愛いのだ。
 ティムバートンにとっての縫い目は、怖いものではなく、壊れてバラバラになっても、また縫い合わせれば元に戻れるという再生の象徴なのだそうだ。
 そういえば私にもいくつかの縫い目がある。交通事故で負ったもの、その後の後遺症でしゅじゅつを受けたもの、耳下腺腫瘍を取った時のもの、その他にもいくつか。なるほど、確かに縫い目は再生の証だ。
 なるほど、なるほど、それで私はティムバートンが好きなのだ、きっと。   〜ふみみ



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