天使の戯言、悪魔の駄洒落

いつか天使になるために、みんなの幸せ探しをしているよ。

今回、なぜか唐突にお好み焼きの話題。
大阪のお好み焼きです。

敢えて明かしますが、わたしは大阪人です。このところずっと大阪に住んでいます。

それで、東京から、九州から、友人知人がやってくると、たいていはお好み焼きかたこ焼きがリクエストされます。

私が行ったことがある、もしくは行ってみたいお好み焼き店を5つ選んでみましたよ。

まずは新大阪。

登美子・・・・・・・以前は恐いおばちゃんだったが・・・?

はぐるま・・・・・・これはお好み焼き屋か?居酒屋か?

めっせ熊新大阪店・・・新大阪駅直結!





美系のお兄ちゃんがいかつい「登美子」

新大阪駅を北川の道路にでてすぐ。引き戸を開けると目の前はコの字型のカウンターで、奥には座敷席があります。お好み焼きは豚玉、肉玉、イカ玉、ミックス等の定番はもちろん、モダン焼き、焼きそばも各種揃っています。鉄板やきメニューも数多いですが、中でもとん平焼きとネギ焼きはこの店御名物メニュー。いずれも千円以上の値段がついていますが、これは大阪内でもやや高めの価格設定になっています。

■ 基本情報
・名称:登美子 (とみこ)
・住所:大阪府大阪市淀川区宮原1-1-38 池ビル 1F
・アクセス:新大阪駅から90m
・営業時間:17:00頃~24:00頃
・定休日:日曜・祝日
・電話番号:06-6395-4574

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居酒屋でもお好み焼きがOK「はぐるま」

駅構内を出て少し西へ。新御堂筋の大通りを地下通路でくぐって南に階段を下りるとすぐ右手にはぐるまという看板が見えます。ここは基本的には昭和の大衆居酒屋。焼き鳥や野菜炒め、モツ煮込み、湯豆腐など、いわゆる居酒屋の安メニューが並ぶ中にお好み焼きやたこやきも。専門店ではないぶん、お安く大阪お好み焼きが楽しめる店となっています。

■ 基本情報
・名称:はぐるま
・住所:大阪府大阪市淀川区西中島7-5-10
・アクセス:地下鉄御堂筋線 新大阪駅7番出口より徒歩1分
      JR線 新大阪駅中央出口より徒歩4分
・営業時間:17:00~00:00(LO23:00)
・定休日:土曜日(不定休なので電話で要問合せ)、日曜日、祝日
・電話番号:06-6305-3500

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時間がないけどお好み食べたい!めっせ熊新大阪店

出典: http://miil.me/p/3z94l

駅下すぐにあるのがうれしいお好み焼き店がこちら。新大阪店というくらいだからチェーン展開されている店で、実は東京にもお店があります。だがやはり大阪でお好み焼きを食べる!という雰囲気が違います。お好み各種ありますが、名物とされているのが九条ねぎと牛すじをトッピングした”ねぎおこ”だが、そこにそばをたしたねぎおこモダンも。駅下だけに混んでいては入れないことも。

■ 基本情報
・名称:めっせ熊 新大阪店
・住所:大阪府大阪市淀川区西中島5-16-1 JR東海新大阪駅 構内
・アクセス:東海道・山陽本線新大阪駅中央口より徒歩3分 
      大阪市営御堂筋線新大阪駅中央口より徒歩3分
・営業時間:11:00~(L.O.17:00)
      17:00~23:00
      土日祝祝前 11:00~23:00
・定休日:無休(年末年始休)
・電話番号:06-6304-3418

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新大阪から地下鉄で10分「きじ本店」

梅田あたりまで出てこれるのなら、ぜひというのがここ「きじ」という名店。梅田は大阪駅の高架下にある新梅田食堂街の一角にあるお店ですが、まず、隠れ家っぽい雰囲気からお気に入りになるのは間違いありません。もちろん美味しさもトップクラスで、地元に帰ってからもこんな店でお好み焼きを食べたよと自慢したくなるはず。定番メニューはすべてありますし、濃いめのソースをたっぷりかけて大阪の味を満喫できますよ。

■ 基本情報
・名称:きじ 本店
・住所:大阪府大阪市北区角田町9-20 新梅田食道街 1F・2F
・アクセス:梅田から徒歩5分(新梅田食道街内)
・営業時間:11:30~21:30(L.O.)
・定休日:日曜
・電話番号:06-6361-5804

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東通商店街の老舗「美舟」

出典: http://miil.me/p/yj6t

もし時間があるなら阪急東通商店街まで足を延ばしてみるというのはいかがでしょうか。お好み焼き「美舟」は昭和23年の操業で、昔のままの佇まいで営業されているレトロ感たっぷりといえば聞こえはよいですが、どちらかといえば”キタナシュラン”と呼ばれそうなお店です。それだけに年季の入った鉄板で焼きはじめると、表面はカリッと中身はふわっと美味しく焼けるのがうれしい。この雰囲気なら是非大阪人がそうするように箸を使わずコテでアフアフいいながら食べてみたいですね。

■ 基本情報
・名称:美舟 (みふね)
・住所:大阪府大阪市北区小松原町1-17
・アクセス:JR大阪駅から約15分
・営業時間:12:00~22:30
・定休日:不定休
・電話番号:06-6361-2603

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もっとディープな大阪を「ゆかり」

出典: http://miil.me/p/61qvn

新大阪からではいささかたどり着きにくいですが、時間があるならぜひ天神橋筋商店街三丁目のお好み焼きの老舗を訪ねてみてはいかがでしょうか。大阪お好み焼きの老舗は何店かありますが、ここもそのひとつ。目の前の鉄板で自分で焼くのが基本ですが、「焼きますか?」と聞いてくれるので、お願いすると目の前でプロが焼いてくれるのも嬉しいポイント。豚玉、イカ玉等普通のお好み焼きももちろん美味しいですが、ここはめんたいマヨネーズが美味い天神焼きとかねぎてんこ盛りの天三焼きなんていうオリジナルメニューもありますよ。

■ 基本情報
・名称:ゆかり 天三店
・住所:大阪府大阪市北区天神橋3-1-12
・アクセス:南森町5分
・営業時間:11:00~23:00
・定休日:不定休
・電話番号:06-6353-1414

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せめてたこ焼きでも!なら「たこ昌 新大阪店」

出典: http://miil.me/p/5jv0r

せっかくの大阪滞在、なのにお好み焼きが食べられなかった!せめてたこ焼きでも!というときにここたこ昌がおすすめ。ミナミの道頓堀本店でしか食べられなかったタコ焼き有名店が新大阪に出店しています。本来のタコ焼きであるソースをかけたタコ焼きも美味しいですが、ここでは神戸の味覚である明石焼きも味わえるます。元来タコ焼きと明石焼きは別物だと地元の人間はいうのだが、その違いを確かめてみてはどうでしょうか。

■ 基本情報
・名称:たこ昌 新大阪駅店 (たこまさ)
・住所:大阪府大阪市淀川区西中島5-16-1 JR東海新大阪駅 構内2F(味道筋飲食街)
・アクセス:新大阪駅駅直結
・営業時間:10:00~20:30
・定休日:年中無休
・電話番号:06-6307-7500

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新大阪でおいしいお好み焼きを!

さて、新大阪でおすすめのお好み焼き店プラスたこ焼き店を紹介したが、どうだろう。急いでいるのなら新大阪駅界隈でも十分に楽しめるのだが、できれば時間をつくって梅田当り、天神橋あたりまで足を伸ばして食べ比べをしたいもの。せっかくの大阪なんだから。 

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がん予防に、老化防止。
キャベツは健康野菜の王様といいたい。

 
串揚げやとんかつに欠かせない野菜といえばキャベツ。ロールキャベツに野菜炒め、関西人なあらお好み焼きにと、みんな大好きなキャベツですが、このごくありふれた野菜にはとてもありがたい効能が秘められていました。風邪や生活習慣病の予防だけでなく、がん予防にも、そして老化を防ぐ高い能力をもつことが、日米の最新研究でわかってきました。
 
がんを予防する? キャベツ第一の効用とは。
キャベツの第一の効用は免疫力を高めることです。免疫力が高まると風邪にかかりにくくなり、がんも予防できます。世界屈指の米国国立がん研究所が公表した「がん予防効果の高い食品ランキング」によれば、キャベツはニンニクに次いで第二位とされているのです。その秘密はキャベツに豊富に含まれるイソチオシネアートという物質。これが私たちの免疫力を高め抗がん作用を発揮するのです。全国健康保険協会のホームページには日本人の二人に一人はがんになると書かれてていますが、こんなに身近で安価な食べ物ががん予防に効果的とわかればこんなにうれしいことはありませんね。

からだの老化を防ぐ! キャベツ第二の効用。
キャベツの二つ目の効用は優れた抗酸化力。抗酸化力とは体内の酸化を防ぐ作用のことで、血管が酸化されて引き起こされる動脈硬化や脳梗塞等の病を防ぐだけでなく、からだの老化をも防ぐことができます。そもそも老化とは細胞から出る活性酸素によってからだが酸化してしまい、いわば「錆ついて」しまうことです。この活性酸素の発生を抑え、錆つきを抑制するのが抗酸化作用です。こうした効果を期待するためには一日に50~60グラムを摂取したいのですが、これはキャベツの葉一枚程度です。とりわけ若いキャベツほど体内の酸化を防ぐ効果が高いとされています。
つまり、一日一枚のキャベツを食べれば、動脈硬化や脳梗塞の予防になるだけでなく、なんとアンチエイジングにも効果があるということなのです。
 
これは贅沢な健康食材、キャベツはまさに栄養素の宝箱。
キャベツにはほかにもたくさんの栄養素が含まれています。ビタミンCはきわめて豊富で、ビタミンK、カロチン、カルシウム等のほか、ビタミンUという珍しい成分も含まれます。ビタミンUはキャベジンの名前で知られる胃や腸を守る栄養素です。さらにボロン(ホウ素)という成分はエストロゲンの分泌を高めるのでバストアップに効果的です。煮込んでも炒めてもおいしいキャベツですが、キャベツに含まれるビタミンCや抗がん物質は水に溶けやすく熱に弱いことを考えると、生のまま食べるのが最も効果的です。水に溶けやすいといっても、千切りをさっと氷水にくぐらせるくらいなら気にすることはありません。はないでしょう。また、薄い色の内側よりも外側の濃い色の葉に栄養分が豊富であることも覚えておきたいポイントです。ポトフやロールキャベツなど、キャベツを煮込んだスープにも有効栄養成分がたっぷり溶け出していることもお忘れなく。
 
毎日キャベツの葉を一枚分食べる。それだけで健康を維持していけるのだとしたら、こんなにありがたいことはありません。そのまま生でいただいてもいいですが、合えたり煮たり炒めたり、ヘルシーレシピはどんどんふくらみそうです。
 
https://www.pakutaso.com/20130931253post-3260.html
http://jp.freepik.com/free-photo/cabbage--green_607908.htm
https://pixta.jp/photo/19796392
http://ameblo.jp/2njinchan/entry-11890954574.html
http://jinkull.com/archives/7855187.htmlhttp://jinkull.com/archives/7855187.html
http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/repoto/repo-to2.htm
http://matome.naver.jp/odai/2142184478115211501
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中部大学教授の武田邦彦さん。
さんまの「ほんまでっかTV]に出演するようになってずいぶんと有名になったと思うんですが、そもそも~有名な学者さんだそうです。
原子力に関して造詣が深く、もともとは賛成派だったのに、仙台事故以来、急に反転したとかいうバッシングもありましたが、私はとてもファンです。

その武田教授がこのところ熱心にブログを書いていらして、さらに同じ内容をポッドキャストで配信するようになりました。それもほぼ日で。……武田教授のブログ
昨年、実験的に配信されたポッドキャストはもちろん聞きましたし、暮からほぼ日で配信されているポッドキャストを私はとても楽しみにしているわけです。

さてさて、教授の配信内容ですが、時事問題を中心に、科学者の立場からその本質を開設してくれるのですが、とてもわかりやすい。というか、世間で言われている内容とはかけ離れた見識で説明してくれるのです。

このかけ離れ具合を世の人々は「また武田がおかしなことを言っております」などと揶揄するそうだけれども、
私はすべての人が同じことを言うよりも、こんな見方もあるんだということを教えてくれる武田さんのお話がとてもいいと思うのですよ。

たとえば。
昨年から武田さんがしきりに繰り返す話が三つほどあって、

その一つは「喫煙しても癌になるとは限らない」という話。
これは喫煙者がすべからく癌に罹ったなんているデータはどこにもないという事実に基づいています。この話は武田さん以外の情報でも聞いたことがあるので、私はまるまる信じています。

二つ目は「CO2は地球温暖化の原因ではない」。
これはほんまでっかTVでも言っておられましたが、やはりデータに基づいた説だそうです。世の中はみんな地球を救うためにCO2を削減しよう! と叫んでいる中、何を言ってるの? って感じのようですが、これも私は武田さんを支持します。

三っつ目は「昨年のフランスで起きた事件はテロではない、戦闘だ」という話。
つまり、ISISは自国を取り戻すために戦っているのだ、これは戦争なのだ。戦争である限り、テロと呼ぶのはおかしい……という意見(だいぶん言葉足らずですが)。 
これについても私は実は同様なことを感じていて、ISISが正しいとか悪いとか、そういうことではなく、いわばイスラム圏はいま日本で言う戦国時代みたいなものなのだと思っているのです。たとえば、ISISがテロリスト集団だというのなら、織田信長だってテロリストだったのではないか? 秀吉も同じくテロリストだったが、日本を納めたので統治者になった……。

こんな風に、武田邦彦さんは面白い見解を毎回教えてくれてとても勉強になるのです。
明日はどんな話が聞けるのか、とても楽しみです。。。 
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とうとうというかようやく落とし所に近づいて来たようではあります。
つまり佐野る作の五輪エンブレムを取り下げたということではありますが、
世間さまではまだそれでは完結とはなっていないようであります。
なにしろ五輪委員会も、審査委員会も責任を回避しているし、
佐野るご自身も「それでもぼくはやってない」と言っているわけで、
今後賠償問題等が気になるわけなのですね。

それはさておき、佐野ると同じ業界にかかわるものとして(デザイナーじゃありませんが)、彼の擁護を考えてみました。
とはいえ、初めてエンブレムが公開されたときに、さほど深い印象を持たなかった・・・・・・
というよりもなんとなく古いというか、昔の五輪ロゴの派生のような気がしたのですが、
それもそのはず、一説によれば佐野る氏は1964年東京五輪で亀倉雄策氏がつくったロゴを凌駕できないと苦心したとかしなかったとか。

さて、広告業界において、盗作問題や剽窃問題はちょいちょい発覚します。
あるいは、本当にパクリとかしていないのにふたつの広告が瓜二つであったというようなことも稀に起こります。
かつてふたつのまったく異なる地域で制作された雑誌広告が酷似していたとして話題になったことがありましたが、その時はまったく剽窃などではないということで決着したと記憶しています。

同世代に暮らしている同世代のデザイナーがよく似た感性を持っていて、同じような情報を糧にしていたとしたら、同じような発想をしてもおかしくありません。

まぁ、そのような稀なケースは別としても、広告やデザインが氾濫している現代には、よく似たデザインのものは
あちこちで見受けられますね。具体的には……すぐには思い出せませんが。

よく似たデザインになる理由は大きく二つ考えられます。
ひとつは、その時々の流行のようなものがあるということ。
同じようなモチーフ、流行のフォント、どこかで海外でヒットしたレイアウトなど、多くのデザイナーがそういうものを共有して追従してしまうわけです。流行のデザインはあっちでもこっちでも似たようなものが現れるので、もはやどれがオリジナルだったかわからなくなるし、むしろそれが世の定番として定着します。二十数年ほど前に流行ったタイポグラフィー表現なんかがそれですね。

もちろん心あるクリエイター という生き物は、常に新しいデザインを求めようとするわけで、
ここに二つ目の理由となる落とし穴があるんです。
誰かが生み出した斬新なデザインはクリエイターを刺激するでしょう。
そうすると同じようなデザインを追求するためにまずは模倣してみるというのは定石。ただし、パクリではなくてンスパイアされたという範疇で。
ところがインスパイアなのかパクリなのか、そのあたりの線引きはとてつもなく曖昧なわけで、
ちゃんとした心得のある人間であればぎりぎりの模倣から新しいものを生み出すことだってありうるのでしょうが、そうでなければただ模倣しただけとなってしまう。このようなモノマネデザインは世の中にゴマンとあります。

デザインであれなんであれ、なにもないところから新しい表現物を生み出す場合、よくあるのが
「ほらほら、こないだ見た映画の中に出てくるあれ。あんな感じ」 とか、
「たとえばルソーの描いた絵画みたいな~」とか、
既にあるものにインスピレーションを得てなにかを生み出そうとするのはよくあること。
それをそのまま鵜呑みにして進めてしまうと、当然ながら映画や絵画のそれとよく似たものができ上ってしまうわけで、それをパクリというのかインスパイアと言うのかは、見た人の直感もさることながら著作権保護法で取り決められた基準というものがあったりするわけです。

そこまでの話じゃなくても、通常、プレゼンテーション用のカンプをつくる場合、
そのデザイン素材を雑誌やネットから引っ張り出して利用するという作業は昔からよくある話。
もちろん決定後にはすべての素材をオリジナルのものに置き換えるわけですが、
なにかの間違いで、そのまま使ってしまった! という事故が起こらないとは限らない。

たとえばコンプライアンスとか著作権法とかから程遠い工房に棲んでいるようなスタッフに仕事をゆだねた場合、彼は言われた通りの物を忠実に再現するために元ネタをトレースするかもしれない。
ネットから取り出した画像を版権フリーの画像と思い込んで遣ってしまうかもしれない。
元ネタ通りに被写体をレイアウトして写真を撮る間もしれない。
元ネタとそっくりに仕上げることこそが使命だと思えばこそ、同じようなレイアウトにするかもしれない。
こうしてでき上ったものは、それなりに完成度が高く見えるし、ずっとその仕事に取り掛かっている人間にとって、もはやそれが自分たっちのオリジナルであるかのように錯覚して、そのころには元ネタがあったことすら忘れてしまっている。

あるいはちょっと前に目に触れた素晴らしいデザインがとても印象的で、すっかりお気に入りになって頭の引き出しに収納されている。そういうのはなにかの折りには必ず出てくる。
もう一度写真で確認してそれをトレースするということもなく、記憶の中にある印象に基づいてオリジナルデザインを生み出そうとする。これは概ねインスパイアというものだと思うけれど、元の印象が強ければ強いほど、元ネタに近いものとして再現される。だが、いったん自分の中をスルーしているのだし、できるだけ似ないように意識をして作り上げていくうちに、自分の中では全く違うものとして出来上っていく(と信じはじめる)。
ところが、他者から見れば明らかに元ネタとそっくりな印象を受けるものになるに違いない。
こうして出来上がったデザインを人はパスティーシュ(模倣)とするだろうか、それともオマージュ(再構築)だと思うのだろうか。

さてはて、ずいぶん緩慢な話になってしまったけれども、佐野るの話に戻るとすると、
サントリーほかの、”剽窃”とされているアレについては、どうやらネットの簡便さに慣れ、著作権法から程遠いところに棲んでいるスタッフに任せてしまったことが原因のようで、本人も認めているのだからもはや擁護のしようもない。スタッフも佐野る本人もともにそういうことを慣習化してしまった結果だろう。

方や五輪エンブレムについては、原案が公表され、さらにそれがヤン・チヒョルト氏のデザインに酷似しているということが発覚したことを前提に考えれば、佐野るの脳内に収められていた印象がそのまま形になっていまい、さらにはおそらくは同じ作品にインスパイアされて生まれたかもしれないベルギーのリエージュシアターのロゴに偶然似てしまったというところではないだろうか。

ここまでは佐野るを擁護すべく書いてみたが、しかし、ここで、自分の頭を通過して再現された原案がヤン・チヒョルトのものとほとんど変わらないのではないかと気づかなかった時点で、あるいは気づいていたのにこれは大丈夫なんだと自分を信じ込ませてしまったところが情けないというか、日常からスタッフとともに模倣あるいは他人の作品のいいところ取りに慣れてしまったという体たらくのせいではないのかな。

なにかまとめるとすると、
今回のこの事件は、佐野る氏一人の問題なのではなくって、
デザイン業界が内包するパクリもしくは他者のイメージを一時借り受ける慣習による弊害と、 
もうひとつは、有名デザイナーと呼ばれる人たちの間で繰り広げられる持ちつ持たれつの利権慣習が確かにあるという事実、
この二つがクローズアップされたということではないでしょうか。

これで、佐野る氏の擁護になっている……なっていないよねえ。 
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 昨夕22日午後6時すぎ、東京都杉並区の青梅街道でバイクと共に男性が倒れていると通報があった。杉並署の警官が駆けつけ、免許証から俳優の萩原流行さん(62歳)であることが判明。萩原さんは病院に搬送されるも 一時間半後には死亡が確認されたという。
10時過ぎ頃になってそのニュースが各メディアで流れると一気に拡散した。それほど萩原流行がバイク事故で死亡というニュースは衝撃的だったのだ。すでにWikipediaにさえ死亡事故が追記されているのには驚く。
 私自身もニュースを聞いて少なからずショックを感じた。だが、萩原流行といえば? とその出演作を思い出そうとしたのだが、思い出せない。ネット検索してはじめて映画「蒲田行進曲」や大河ドラマ「独眼竜政宗」に出てたことを知ったけれども、それすら記憶にないのだ。
蒲田行進曲 [DVD]
松坂慶子
松竹ホームビデオ
2009-01-28

 なのに、なぜここまでショックを覚えたのだろう? 
 萩原流行は、かつて映画「ブラックレイン」のオーディションを受けたが採用されなかったそうだ。その役は故松田優作が射止めた。という話をバラエティ番組で語った。神無月の物真似ネタにされていたが、逆に流行が神無月の真似をしたこともあった。
 という具合に、ウエスタンスタイルに身を包んだその強烈なキャラクターがむしろバラエティー番組で異彩を放っていたように思う。格好よさが引き立っていた。それも弄られて蔑められることなく、バラエティ番組の中で格好いい人だった。もちろんテレビドラマにもたくさん出演していたが、それよりもトーク番組に出ていた姿の方が印象的だった。
 調べてみると、彼は3月にもバイクで転倒して怪我を負っているし、昨年には乗用車で人を引っ掛けて書類送検にまで至っている。つまりここしばらく事故を繰り返しているわけだ。普通なら事務所が運転を控えるように制御するところなのだろうし、実際そういうこともされたに違いないのだが、本人が従わなかったのだろうか。
 事故が繰り返されたのは運が悪かったのだという向きもあろうが、本当にそうなのだろうか。


 ここからは想像に過ぎないが、本人が無自覚のままどこかが悪かったのではないかと疑う。たとえば目が悪くなったとか、脳梗塞などが原因で平衡感覚がおかしくなっていたとか、もしかしたらそれらは老化というものだったかもしれない。もはや確認する術はないだろうが。
 なんにしても、高速道路ならいざ知らず、青梅街道などというスピードの出ない下道で、しかも転倒しにくいハーレーダヴィッドソンで、倒れて死亡するなどという事故は、滅多には起こりえない事故であると思えるのだ。
 ともかく個性派俳優がまた一人いなくなったのは残念だ。はぎさんのご冥福をお祈りします。
         ふみみ

  
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